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【ネタバレあり】どこまでが「仕方ない」のか?映画「前科者」【感想】

こんにちは、ミステリ好きの瑠夏(るか)です♪
今日はビッグコミックオリジナルで連載中の「前科者」の映画を観てきました!

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前科者とは?

2018年にビッグコミックオリジナルで連載が始まったコミック、「前科者」。
香川まさひとさん作・月島冬二さん画で現在9巻まで単行本が出ています。
消えない罪を背負った者(前科者)は生き直すことができるのか、
現代社会に問いかけるヒューマンドラマ。

Amazonはこちら→前科者(1) (ビッグコミックス)


ドラマも放映されています。


映画前科者

あらすじ

ふたつの仕事をかけ持つ阿川佳代(有村架純)、28歳。
コンビニ勤務は至って平穏だが、もうひとつの務めは波乱に満ちていた。
元受刑者の更生を助ける保護司という仕事で、国家公務員だがボランティアのため報酬は一切ない。
阿川は殺人を犯した工藤誠(森田剛)を担当することになり、懸命に生きる彼を全力で支える。
ところが、工藤は保護観察終了前の最後の面談に現れず、社員登用が決まっていた自動車修理工場からも忽然と姿を消す。
折しも連続殺傷事件が発生、捜査線上に工藤が容疑者として浮かぶことで、これまで阿川が隠してきた過去や保護司になった理由が明かされていく。
置いてきた過去に再び向かい合う工藤、彼を信じてその更生に全力を注ぐ阿川。
二人がたどりついた先に見える希望とはーー?
(前科者 公式HPより)


ネタバレなし感想

まずはネタバレなしの感想から。

私は原作もドラマも見ていませんでしたが、話は理解できました。

私と同じような原作・ドラマ未視聴者も楽しめると思います。

R12の制限があるので、血が苦手な方は注意してください。

保護司の仕事がよく分かる映画でした。

保護司がボランティアだということに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は一度、保護司の仕事に興味を持ち、調べたことがあったので少し知っていました。

この映画を観ようと思ったのも、保護司に興味があったからです。

詳しい感想は【ネタバレあり 感想】をどうぞ。
映画未視聴の方は映画を観てからご覧ください!


ネタバレあり感想





更生や犯罪者をテーマにした映画や漫画はそれこそいっぱいありますが、
ここまでリアルに描かれているのは胸にきました。

更生の難しさ、映画をみてひしひしと感じています。

落ちていくのは、きっと簡単なんでしょう。普通に戻ろうと、這い上がるのがどれだけ大変か。

工藤さんが落ちないように、セーフティネット(警察、福祉相談所、児相)がたくさんあったのに、
そのすべてがすり抜けていき、犯罪が起こってしまった・・。

そういった人たちにも、もう一度やり直す、自分と向き合わさせる仕事が保護司なんだなぁと思っていましたが、
この映画を観て少し認識が変わります。

新しく生きようとしても、阻まれる環境。

工藤さんのように、自分にとって大切な人が落ちていくとき、見捨てることはできないだろうな・・。

ここまで追い込まれても犯罪に走らない人もいる!と言うのは簡単ですが、
果たして自分が同じ環境になったときに、
そういう人のように強くいられるかどうか・・。
「前科者に必要なのは、佳代のような弱い人なんだよ。」といったニュアンスのセリフがとても響きました。

途中、阿川さんの学生時代の好きな人真司くんが出てきますが、
ある場面で急にチュッチュし始めたので「(゚д゚)!?」とかなり驚いたのですが、
あのシーンはお互いに恋心はあるが、犯罪者を捕まえる警察という立場と、
犯罪者の更生を助ける保護司の立場が相入れず、そこの壁はものすごく大きいことを描いていたのかなと思いました。


ラストの工藤さんと阿川さんのやり取りで、
福祉と法律ではあなたを救えないという、とてもリアルで正直な言葉。
そう、今の法律等では救えないのです。頑張っていくしかないけど、
頑張り疲れたときに寄り添う職業が保護司なんだなぁと思いました。

今回タイトルにしたように、「仕方ない、仕方ない」と言う医者が登場したのですが、
どこまでが「仕方ない」だったんだろうなぁ。とすごく考えさせられる映画でした。


まとめ

この映画のオススメ度☆7

この映画をオススメできる人
有村架純さんと森田剛さんのキャスティングが気になる人。
・保護司の仕事が気になる人。
・犯罪を犯した人のその後が気になる人。


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